【保存版】トリミングサロン独立開業完全マニュアル
私は数百件以上の独立開業相談をしてきましたが、開業するために何から始めればいいのか分からないという質問が圧倒的に多いです。
独立開業を目指す人は初めてのことだらけですし、周りに独立開業をしている人自体が少ないので情報が入ってきにくいので、『何からしたらいいのか分からない』というのは当たり前といえば当たり前かもしれません。
インスタでどんな記事を書いて欲しいかというアンケートを取ったら、トリミングサロン開業完全マニュアルについての要望が圧倒的だったので、今回はこの記事を見れば独立開業までできてしまうという内容を書き上げることにしました。
初めての人向けに簡単な自己紹介
今回のメルマガで初めてtrimalにたどり着いた人も多いと思うので、簡単に自己紹介をします。
プードルカットの単価は1.4〜1.5万円と比較的高単価なお店ですが、近くのお客さまに限らず電車や車で1時間以上かけて来店をしてもらえるお店にすることができていて、一番遠い方だと栃木県のお客様も毎月いらっしゃいます。
それらの経験をもとにトリマーさん向けに開業や売上アップに関するメディアtrimalを運営していて、今までで数百件の開業相談をしたり、トリミングサロン専門でホームページ作成もしています。
開業に多いような質問は全て詰め込んだつもりなので、少しでも参考になれば嬉しいです。
頭の中の自分の理想のお店を書き出す
まず最初に、どんなお店にしたいかを徹底的に書き出します。
紙でもiPhoneのメモ帳でも構いません
頭の中に散らばっているあなたの作りたいお店を書き出してみましょう。
自分のお店の理想像を頭の中から取り出すことで、どんなお店にしたいのかという解像度が上がります。
解像度を上げることは開業するためにはとても重要な要素となります。
例えば、こんなことを具体的にイメージしてみましょう。
コンセプトはどうする?
どんなお客様に来店してほしい?
どんなカットを提供できる?
どんな立地で開業したい?
料金設定はどうする?
ヒトリマー?雇用もする?
自宅サロン?テナント?
内装はシンプル?こだわる?
開業資金はいくら?
ここまで考えることで、お店の雰囲気や必要な広さなど具体的になってくるので、ぼんやりとしていたお店の理想像が少しくっきり見えるようになります。
その中で競合との差別化になる自分自身の強みを言語化してみるのがオススメです。
例えば、わんこへの徹底的な優しさを武器とする場合、ホームページやインスタでその武器となる優しさが伝わるように工夫するなどができます。
あなたが持っている技術や知識という武器をどのように使うかが、トリミングサロン経営ではとても重要です。
優先順位を決める
コンセプトなどが決まると、理想のお店の広さや内装に関してもなんとなくイメージが出来上がってくるかと思います。
理想的な店舗の広さや内装をつきつめていくと、資金的な問題がでてきます。
潤沢に資金がある人は自分の理想のお店を作れるでしょうが、ほとんどの方は現実的にお金の問題があるから妥協すべき点が出てくるかと思います。
その妥協するポイントの優先順位をつけてみてください。
例えば、広さは絶対に広いほうがいいという場合、立地を少し家賃相場が安い場所に移動したり、逆に狭くてもいいから絶対にこの立地で開業をしたいということであれば、広さを妥協するといった感じで、自分の中で優先順位をつけてみましょう。
立地を決める
コンセプトが決まればそれに合う立地というのも必然的に絞られてきます。
高価格帯のトリミングサロンを目指すのであれば、やはり比較的トリミングにお金を出せる人が住んでいる地域やアクセスのいい場所に開業をしたほうがいいでしょうし、身近な町のトリミングサロンであれば住宅街でもいいでしょう。
どちらが有利不利というわけではなく、高価格帯でも通いやすい価格帯でも、それぞれの戦い方があるだけです。
価格に関してはあとから変更はできても、立地に関しては基本的には変更できないので、とても重要な要素です。
色々なトリミングサロンを見てきましたが、やはり立地によってお客様の考え方というのは全くちがうものになるので、それぞれの土地に合わせて料金設定などを決めてみましょう。
また、商店街と住宅街どちらのほうが開業に有利という質問がときどきあります。
トリミングサロンにおいてはどちらでも問題はありません。
今の時代、ネットやSNSで情報発信ができるので、優れたサービスを提供できていたら、どこでも集客自体は可能になります。
もちろん、人通りの多いほうが自然と広告効果があるので認知はされやすく、住宅街の方が認知がされにくいと思いますが、家賃は商店街の方が高くなるのでそれで、それであれば家賃の安い裏路地に入るとか住宅街などを選択してもいいと思います。
後ほど、固定費である家賃についての考え方を説明します。
テナントのケース
立地が決まればまずは「アットホーム」で店舗物件を探してみましょう。
まずはネットで周辺の相場を知ることで、テナントに必要な資金が決まります。
しかし、実際にいい物件はネットに載らずに決まることも少なくなく、ネットに掲載されている物件はすぐに決まらなかった物件というケースは多いです。
そのため、最新の情報は開業予定の現地まで行って調べたり、その地域の店舗物件に強い不動産に声をかけておくのがオススメです。
トリミングサロンは犬を扱う仕事なので、匂いや騒音を気にするオーナーも少なくなく、業種的にNGということも少なくありません。
そのため、事前に店舗物件に強く信頼できる不動産に条件を伝えておき、条件に合いそうな空きテナントが出たら教えてもらえるようにしておきましょう。
とくにそのテナントを所有しているオーナーや管理している管理会社は長年付き合う必要がある関係になるので、管理会社に不信感を抱くような場合は物件自体を諦めてしまったほうが長期的に見たらトラブルが少なくなります。
自宅サロンのケース
自宅兼トリミングサロンの場合、1階部分を丸っと店舗用途にして、2階部分を居住スペースにするケースや、1階の1畳半くらいのスペースに小型のドッグバストトリミングテーブル1台が収まるくらいの小さなスペースで自宅サロンを開業されている方もいたり、考え方によっていろいろなお店の形を作れるメリットがあります。
その他にも、自宅の庭のスペースにコンテナ型のトリミングサロンを作り、家ではなく庭の一角でトリミングサロンを開くというケースも比較的多いです。
自宅サロンの場合、トリミングスペースを大きく取るのか小さくのかなどの自由度も選べますし、空いている時間を家事をしながら効率よく仕事も家事もこなすという選択肢も取れることがメリットに感じている方が多かったです。
注意したいのは自治体によってはお店の出入り口と自宅の出入り口は分けないといけないと言われたケースもあるようで、店舗兼トリミングサロンを作る場合、事前に保健所や市役所などに確認をとっておきましょう。
あとは近隣住民の方たちの理解を得られるように、ご近所付き合いも大切な要素になるかと思います。
トリミングサロンが開業できる地域か確認をする
市街化調整区域や第一種低層地域など、トリミングサロンを開業できない地域というのは少なからずあります。
そのため、物件が見つかった場合、保健所や市役所などにこの地域でトリミングサロンを開業をしてもいいのかどうかを事前に確認をしておきましょう。 店舗兼トリミングサロンを建てた後に市街化調整区域だと判明したケースもあり、その時も家を建てる依頼をしたプロに全て任せていたにも関わらず、トリミングサロンを開いてはいけない地域だったという方もいらっしゃいます。
とても重要なことなので、全てプロに任せるのではなく、ご自身でもしっかりと確認を取ることをオススメします。
意外とトリミングサロンが開業できない地域というものあるので、気をつけてください。
また、自治体によっても基準が緩かったり、厳格に運用されていたりするケースがあり、開業予定地域が厳格に基準を適用させている場合は開業までのハードルが上がるので気をつけてください。
自治体によっては禁止区域でも開業している例があれば特例として認めるということもあるようなので、もし禁止区域だった場合でも担当の方とその辺りも交渉してもいいかもしれません。
色々な相談がありますが、自治体によってルールの運用が厳格だったり緩かったりするので、開業地域がどちらなのかは運の要素が強かったりします。
家賃についての考え方
家賃によっても必要な売上やトリミング単価も変わりますし、固定費が高く利益が思うように作れないということになりかねません。
都心で開業をしたとしても固定費が高く上手いこと利益を作れないトリミングサロンがある一方、地方で固定費が安く利益を上手に出せるということもあり得る話です。
そのためにも、理想的な家賃の考え方を理解しておく必要があります。
トリミングサロンの理想的な家賃比率は売上の10%と言われています。
例えば、売上が100万円なら理想家賃は10万円、売上が50万円なら理想家賃は5万円です。
想像より売上に対して家賃は安いと感じる方は多いと思います。
もちろん、あくまで理想家賃なので売上比率が15%になったり20%になったりしても潰れるわけではありませんが、売上に対する固定費が高いと思うように利益を作ることが難しくなってしまいます。
ヒトリマーとして営業を考えている場合、一般的なトリミングサロンの売上の場合50〜60万となり、理想的な家賃は5〜6万、20%にして10〜12万がぎりぎりというより、利益を残すのが厳しくなります。
そのため、家賃が想定より高い場合は人を雇用する前提で事業計画を立てておくことをオススメします。
一人だと作れる売上が50~60万でも、二人なら100〜120万作ることができるので、家賃比率を理想的な数字に持っていくこともできます。
家賃比率は20%以上は商売を継続させる上では現実的な数字ではないので、理想的な物件の家賃が高ければ二人分の売上で考えることも選択肢に入れておきましょう。
しかし、人を単純に増やすとお客様も倍にしなければいけないわけですし、人を雇用するというのは育てるコストや労務の時間や費用面のコストなどがあり、せっかく一人前に育ったとしても独立をされるリスクがあります。
売上の計算方法
物販やホテルなどをすると売上の数字も変わってきますが、今回はトリミングサロン専門の売上の方法とします。
トリミングサロンの売上方法はシンプルです。
トリミング単価×頭数×営業日数=月商(月の売上)
トリミング単価が8,000円、1日3頭、営業日数は22日だと月商52.8万円になります。
もちろん、シャンプーが入ったり、カットが少なかったりすると売上は変動しますが、そこまで大きくずれが出ないと思います。
単価8,000円で週2日休みの場合52.8万円ほどが月商となり、そこから家賃やシャンプー代、水道光熱費、その他の経費を差し引いた金額が利益となります。
上記ケースの場合、理想家賃は5.2万円なので該当するテナントはかなり小さかったり都心ではそもそも存在しないということもあるでしょう。
その場合には先ほどお伝えした、2人で売上を作るということも視野に入れる必要があります。
給料の話
個人事業主には給料という概念はなく、残った利益の中で生活費としていくら使うかという形になります。
売上から家賃などの固定費や各種経費を差し引いた金額が利益となります。
気をつけたいのが、利益に対して税金が発生するので、全てを使ってしまうと支払う税金分のお金がなくなってしまうので気をつけてください。
確定申告をする時に税金を支払う必要があるので、それらを考慮して生活費として使用してください。
年商(年間の売上)1000万円未満だと免税業者となり、消費税を支払う必要はないのですが、1000万円を超えると消費税の支払い義務が発生するので、お客様から預かっている消費税を国に収める必要があります。
1000万円と聞くと私には関係ないと思う方もいるかもしれませんが、月商83.3万円ほどで年商1000万円になる計算です。
そのため、トリマー2人のサロンであれば消費税の支払い義務が発生するようになるので、今後トリマーを雇用をするという方は、その辺りもしっかりと考えておいて価格設定をしておいてください。
内装について
内装はシンプルにすれば安く、こだわりを強くすれば高くなります。
トリミングサロンであればシンプルでもオシャレにつくれることもできるので、予算の幅はこの内装で調整するというケースは少なくありません。
地域選びを妥協せずに行う場合、不動産関連費用が高くついてしまったので、内装はシンプルにしつつ費用を抑えたり、地域は妥協をしたけど内装は作り込みたいということで内装は自分の理想を表現するという選択肢も取れます。
内装費用について
個人で直接、工務店などに連絡をすると「鴨が葱を背負って来た」と言わんばかりにぼったくられるケースが非常に多いです。
これは本当に多いです。
通常、内装会社の仕事は、大元の取り締まっている会社の下請けとして行動しているケースが多く、直接の契約だと相場観の分からない個人だと足元を見られやすいです。
私や知り合いも1回目に出てきた見積もりより本番の見積もりが1.5倍や2倍近くなったので、内装会社さんについては相見積もりは必須で必ず3社から見積もりを取るようにしてみてください。
内装会社の声がけもテナントが見つかる前に3社ほど声をかけておいて、テナントが見つかったらすぐに連絡をして見積もりを出せるようにしましょう。
知り合いに大手の内装を手掛ける内装会社のツテがあり、大手を手がけているので大量に仕入れをしているので、高いクオリティで低価格にすることができる内装会社さんがあります。
相見積もりの1社として入れてもらえれば、その見積りが高いのか安いのかが分かると思うので、相見積もりを取りたい方はぜひお声がけください。
見積もりがでてくるのも1〜2週間ほどかかるので、意外と見積もりがでてくるまでも時間がかかるので、ある程度ゆとりを持って見積もりを依頼するようにするのがオススメです。
開業費用を決める
あなたの作りたいお店のコンセプトと立地が決まったら、テナントの相場が分かってきます。
テナントの関連費用は家賃だけではなく、敷金や保証金、仲介手数料など、不動産関連費用は内装費の次くらいに費用がかかります。
トリミングサロンの開業資金で一番費用が高額になるのは内装費用で、その次にテナント契約の関連費用だと思います。
不動産にかかる費用が分かってくると、今の自己資金と照らし合わせて、内装費用がどの程度出せるのかを計算していきます。 費用は広さ、立地、内装に依存をするので、この3つのバランスを上手く取るようにしましょう。
もし自己資金だけでは難しそうな場合は、政策金融公庫への借り入れも検討したり、もう少し家賃が安い場所を検討してみてもいいと思います。
政策金融公庫での借入について
自己資金だけで開業費用が賄えない場合、政策金融公庫への借入も検討します。
政策金融公庫は国が100%出資をしている公的金融機関で、これから創業をする個人の方や中小企業を支援するために組織とも言えます。
借入というと銀行からするものというイメージが強いかもしれませんが、銀行はすでに実績がある会社に主に貸付を行っているため、個人が創業をする際に銀行から借入をするというのはハードルが非常に高いです。
そのため、創業や経営のハードルを下げるために政策金融公庫があります。
政策金融公庫は銀行よりもかなり低い利率や比較的長い借入設定もできるので、じつは銀行で借入をするよりも圧倒的にメリットが大きいのです。
ただ、借入と聞くと「借金でしょ?」と感じる方もいるかも知れませんが、事業で使う借金は投資とも言えます。
自分の遊びに使うわけではなく、事業投資としての借入は決して悪い選択肢ではなく、時間を短縮させるために非常に有効な戦略です。
例えば、今あなたが手元に100万円の自己資金が合ったとして、開業費用を300万円と設定をしていて、自己資金だけで開業をすると残り200万円を貯めなければいけません。
200万円を貯めるのに5年かかってしまうと、5年間の時間的損失が産まれてしまいます。
借入という選択肢を持っていれば、100万円の自己資金をもとに残り200万円を借入をすればすぐに開業することができます。
お金を借りるということは、時間を大幅に短縮させる効果があります。
もちろん、誰もが簡単に借りられるというわけではなく、これまでの実績や事業計画、そして貯めた自己資金や人柄などを見られるので、しっかりと事業を軌道に乗せられるかどうかを判断されます。
公庫で借入をする際、以前は開業資金総額の3分の1の自己資金は貯めておく必要がありましたが、要件が緩和されたようで10分の1でも借入の申し込み自体ができるようです。
そのため、1000万円の開業総額でも100万円の自己資金があれば申込みができるので、創業のハードルがかなり低くなったと言えます。
ただ、自己資金が高いほうが借入の審査自体も有利になるとは思うので、どうするかを検討してみてください。
昔のドラマで借金何千万円を背負ってしまって返済をしないといけなくなり大変だというのもあったりしますが、何もない人が何千万ものお金を貸してくれることは不可能です。
ある意味では何千万円を借り入れすることが出来るのは、その人の信用力が高いとも言えます。
政策金融公庫の対策
公庫には事業計画書を提出をして、面談を実施します。
今までの経歴やどんなコンセプトでどんな差別化ができるかなどを説明します。
数字的な根拠を示すことが求められるのですが、これはやってみないと分からないというのが正直なところです。
ただ、大人の社会にはやってみないとわからないことも一応なんとなく数字と根拠となるものが求められるので、一応理論立てて説明できるようなものを提出しましょう。
公庫が用意している提出するテンプレートの書類以外に、以下のようなものも追加でリサーチをしておいて、数字に説得力をつけてみてください。
・競合の分析
・競合に比べてあなたのお店はどんな優位性がある
・飼育頭数や飼育率を出す
・1店舗あたりの潜在顧客数を計算してみる
ハードルは高めですが、インスタで数千〜数万のフォロワーさんがいる場合は、このインスタもかなり説得力が増す材料になるので、インフルエンサー並みの方はこれだけでも借入確率は上がるのでオススメです。
また、公庫の担当者は怖いと思う方もいるかもしれませんが、公庫の担当者は借入する人の仲間だと思ってください。
創業をする場合、全てが初めてだらけなことなので、色々と優しく教えてくれると思います。
申し込む前段階で公庫に「これから借入をしたいと思っている」と言った感じで連絡をしてみて、自分は今どんな環境にいるのかを説明すれば、今できることも教えてもらえるはずです。
面談をする担当者が決裁をするのではなく、その上司に向けてお金を貸しても問題ない人物かということを説明する必要があるので、担当者にはしっかりと自分のやってきた実績などを誠実に伝えるようにしてください。
動物取扱業の取得要件について
トリミングサロンを開業するために必須なのは「動物取扱業」の取得です。
動物取扱業を取得するためには、動物取扱責任者を置く必要があり、オーナートリマーの場合オーナー自身が動物取扱責任者となるかと思います。
オーナー自身がトリマーではなく、トリマーを雇用して動物取扱業を取得す場合、雇用するトリマーが動物取扱責任者の要件を満たす必要があります。
動物取扱業の取得するためには大抵の場合、以下の要件を満たす必要があります。
・実務経験半年以上+専門学校卒業
・実務経験半年以上+所定に資格を保有
経験上、実務経験半年以上+所定の資格保有が一番スムーズに動物取扱業の取得ができ、専門学校卒業の場合は卒業した学校のカリキュラムなどをチェックされて、その学校が動物取扱業の取得要件をクリアしてるかどうかを審査されます。
愛玩動物飼養管理士や愛犬飼育管理士などの資格がある場合、これらの資格を元に申請を出すのが一番スムーズだと思います。
ただ、自治体によって多少取り扱いに差があるようなのいで、資格に関しては事前に管轄の保健所に確認をしておくのがオススメです。
もし要件を満たさない場合、資格取得などに時間がかかってしまう可能性もあるので、動物と有り扱い業の取得に関してはゆとりをもって事前に確認をしておきましょう。
東京で開業したときには動物取扱責任者講習を受ける必要があり、1ヶ月に1回しかやっていないということで想像以上に時間がかかった経験もあり、自治体によってこの辺りの運用は異なるようなので気をつけてください。
【動物取扱業の取得について】
申し込みをしてから立ち入り検査があり、実際に必要な設備があるかどうかチェックされます。
特に問題がなければ1週間ほどで動物取扱業の証明証が送られてきます。
営業開始は動物取扱業取得できてからなので、営業開始日からゆとりをもって保健所の担当の方と立入検査の日程を調整することをオススメします。
動物取扱業の詳しい要件については以下からご確認ください。
開業届を出す
個人事業主として活動する場合、税務署などに書類を提出する必要があります。
これが意外と面倒臭いのですが、開業freeeを使えば項目を入力するだけで書類作成ができるのでオススメです。
開業freee
開業freeeはそのままクラウド会計ソフトを使うことができるので、その流れでクラウド会計ソフトまで登録をしてしまってもいいかと思います。
クラウド会計ソフトを使えば、確定申告まで比較的簡単に辿り着けるので、個人事業主の必須サービスです。
クレジットカードで仕入れをするようにする
クレジットカードとの連携もできるので、仕入れなどの帳簿付もなるべくfreeeと連携させたクレジットカードで購入をするようにすると自動的に反映がされるようになります。
個人事業主となった場合、個人で使っているクレジットカードで仕入れなどをおこなってしまうと規約違反になったり、事業用と個人用でごちゃごちゃになってしまうのは良くないので、個人事業主用のクレジットカードを作成しておくのがオススメです。
個人的にオススメなのはオリコのビジネスカードで、年会費も安く還元率も高く、さらに創業でもクレジットカードが作りやすいのでメリットがあります。
オリコカード
銀行口座開設
個人事業主となった場合、銀行口座を事業用として作っておきましょう。
その口座は売上の入金やクレジットカードの引き落としなど、事業に関連するもののみに使用する口座となります。
個人で使用している口座と分けないと、帳簿付が煩雑になって余計な手間がかかってしまうので気をつけてください。
基本的にはメインの口座は楽天銀行、ペイペイ銀行、住信SBI銀行のいずれかのネット銀行が手数料も安く入金なども簡単にできるのでオススメです。
ただ、社会保険など公的な団体の引き落としはネット銀行だとできないケースもあり、一応保険として地銀や信用金庫などの口座を持っておくと、いざというときに身動きがしやすくなります。
開業前までに揃えておくもの
・ネット回線
ネット回線の工事は1〜2ヶ月ほどかかるケースが多いので、内装が出来上がったらすぐに工事ができるように、できるだけ早く申し込みをして工事日を調整するようにしておきましょう。
・電話回線
最近だと携帯電話で予約を受け付けているケースも増えてきているようです。
その他には050+などのIP電話もあったりして、300円程度で050の番号が取得できます。
電話料金も安く通話も問題ない品質なので、携帯番号は少し抵抗がある方は050+を検討してもいいかもしれません。
当店でもネット回線の工事が想定よりもかかった影響でオープン日に電話が間に合わなかったので、050+を代替して使ってしますが、意外と問題なく運用ができているので、とりあえずこのままでいこうと思います。
・レジ
レジアプリは無料のエアレジで十分です。
シンプルに会計もできますし、freeeと連携をすれば毎日の帳簿付が楽になります。
ドロワーとipadとプリンターは購入する必要があるので、その3つも用意するようにしましょう。
・キャッシュレス
最近では当たり前になってきているキャッシュレスもなるべく早く申し込んでおきましょう。
審査があるので少し時間がかかるケースが多いです。
エアレジと親和性が高いエアペイか楽天ペイのどちらかを選んで、あとはPayPayも導入をしておきます。
エアペイの場合、キャンペーンのタイミングで申し込みをするとiPadが無料で貸与されるキャンペーンもあるので確認をしてみてください。
PayPayも全体の売上の1〜2割ほどの利用率ですし、手数料もクレジットカードよりも安いメリットがあります。
トリミング用品の買い方
新規開業の時は色々なトリミング用品を仕入れる必要があります。
バラバラで仕入れるより、なるべく1箇所の問屋さんなどで仕入れをすることで、仕入れ額に関しては交渉しやすくなります。
新規開業の場合、色々買うから安くできないかと見積もりを複数社から取ってみて、一番安い見積もりの問屋さんから購入をしてみてください。
相見積もりを取っているということを伝えることで、価格的になるべくギリギリを狙って下げてもらいやすくなります。
これも内装と同じように3社ほどの問屋さんから交渉をしてみるのがいいと思います。
個人的にオススメなのは以下の3社の問屋さんです。
・ペットワゴン
・日本ウエイン
・アメリカンフーヅ
トリミングテーブルやドッグバスなどはタイミングが良ければ中古品が見つかるかもしれません。
以下のサイトからトリミング用品の情報をこまめに活用してみてください。
・メルカリ
・トリマーJP ・ジモティ
・ワンワンタウン
ワンワンタウン
集客について
初動の集客についてはチラシや広告を活用するのがオススメです。
camvaでチラシを作って商圏にチラシ配布をしたり、広告を使って初動の集客が伸びるように活用してみてください。
新規トリミングサロンの集客については淡い期待を思い描く人も少なくないのですが、認知が0からのスタートなので新規のお客様の獲得も一番大変だったりします。
広告を活用することで認知を早めることができるので、広告使ってない時よりも早く集客をすることができます。
canva
https://www.canva.com/ja_jp/
トリミングサロンの三種の神器
インスタ、ホームページ、LINEに関してはトリミングサロン経営における三種の神器です。
どれも必須で欠けてはいけない存在なので、なるべく早く用意をしておきます。
・インスタ
インスタに関してはお店の雰囲気やカット技術を伝えるためのツールで、うまくインスタを活用できればインスタでの集客も可能です。
当店でもインスタを見て実際にご予約につながったというケースが非常に多く、その場合は少し遠くからでも来店されることも少なくありません。
・ホームページ
ホームページもインスタで気になった方や、ネット検索で調べた方にどんなお店なのかを知ってもらうために必須です。
インスタなどと違い、体系的に情報を発信することができるので、お客様がほしい情報だけではなく、店側が伝えたい情報を効率よく伝えることができます。
写真や動画などもしっかりと活用することがオススメです。
手前味噌ですが、トリミングサロン専門でホームページ作成をしていて、過去にはカット技術に自信がないオーナーのお店をカット技術以外で全面的にアピールをしたら開業から3ヶ月ほどで2週間待ちのトリミングサロンになったこともあります。
集客に関しては色々とアドバイスもさせていただいていたり、新規開業の場合6ヶ月無料で1年間全額返金保証がついてるので、ホームページを作るリスクはほぼ0でやっているので、集客が不安な方はご検討ください。
トリミングサロン専門ホームページ作成
新規開業6ヶ月間無料・1年間全額返金保証
・LINE公式アカウント開設
予約のやりとりやトリミング終了のやりとりなどはLINEで行うと、効率的にやり取りすることができます。
個人で使用するLINEではなく、LINE公式アカウントのアプリをダウンロードして使用します。
電話でのやりとりを減らすために、非常に有効なツールとなります。
タスクを管理する
開業するということは一つの事業を作ることと一緒です。
そのため、トリミングをする以外のことも全て一人で行わなければいけません。
やらなければいけないタスクが大量に発生するので、忘れないためにタスク管理アプリなどを活用しましょう。
iPhoneであればまずは手軽にリマインダーなどを使って、やらなければいけないことを管理するところから始めてみてください。
やることが本当にたくさんあるので、記憶に頼るのは止めましょう。
トリミングサロンの開業は夢ではなく目標にする
トリミングサロンを開業することを夢だと思っている方もいらっしゃると思います。
ただ、個人的に夢というと絶対に叶わないような壮大なもののイメージが強いので、夢ではなく目標に変えてみることをオススメします。
言葉が変われば感じ方が変わりますし、目標を達成するために
一歩を踏み出す勇気を持つこと
まずトリミングサロンを開業させるために大事なのは、『はじめの一歩を踏み出す勇気』を持つことです。
開業をできてる人とできていない人の違いは、技術でも知識でもなくて、勇気を振り絞って最初の一歩を踏み出した人かどうかです。
自信満々に私は絶対に大丈夫だと思って開業をした人なんてほとんどいなくて、多くの人達は「上手く集客できるかな?」「何が不安の原因なのか分からないけど不安」という人たちばかりです。
自信満々な人ほど足元をすくわれる可能性が高いので、不安なくらいのほうが慎重に行動ができると思います。
不安を感じているということは新しいチャレンジをしているので、その不安は自分自身を成長させるために必要なことだと思ってください。
開業をするにあたり、不安を楽しめとは言いません。
不安を感じるなら「私は成長できる環境にいるんだ」と気持ちを切り替えるのが大切です。
私は1日1歩でも1mmでもいいから前に進み続けることが大事だと思って今まで過ごしてきました。
前に進み続ける足さえ止めなければ、きっとあなたの目標は達成できるはずです。
トリマーのための専門サイト | 独立開業・集客・売上アップメディア-Trimal
HP:https://trimal.jp
Instagram:https://www.instagram.com/yu_trimmer/?hl=ja
独立開業の無料相談(LINE)
https://line.me/R/ti/p/%40636eqjxg
トリミングサロン専門のホームページ作成サービス
HP:https://trimming-homepage.com
弊社経営のトリミングサロン
DOG SALON FREESIA
HP:https://freesia-dog.com
Instagram:https://www.instagram.com/freesia.dog/
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